これは単純に、「紹介料を支払いましょう!」とか「士業の交流会に出来るだけ多く参加しましょう」とか「名刺を配りまくりましょう」と言った類の話ではないです。

ズバリ言いますと、「徹底的に許認可に強い事務所」になることです。

これが他士業から仕事の紹介を得る最も最短且つ最も効果的でそれこそ王道の手法と言えます。

会社設立関連業務は、司法書士は言うまでもなく、税理士や社労士だって自分達でやってしまいます。(兼業や、お抱えや、脱法行為で笑)

つまり、元々士業からの紹介になじまない分野なわけです。

かと言って民事。相続なら同じく税理士や司法書士は自分達でやりますし、離婚や交通事故で彼らから紹介が来るなんてことは、他士業の業務範囲との相談内容の性質上、他士業に流れること自体もほぼあり得ません。(だから当然紹介されることもありません。)

その一方で許認可業務。

これは言わずと知れた行政書士業務の王道中の王道で、行政書士の独占業務なので、税理士や司法書士、社労士はそもそも自分たちでは出来ません。(脱法行為、違法行為でやろうとしても、会社設立みたいな簡単な業務とは違うので、やれるだけの知識や経験がないので出来ません。)

しかしながら会社にとって営業許認可は事業経営の中核的存在ですから、税理士や司法書士、社労士もクライアントからお尋ねされると「それは知りません。」とか「それはウチの業務範囲ではありません」なんてそっけない対応をすると自分達の仕事すらなくなる昨今です。

ですから、顧客サービスの一環として、信頼できる業務知識と経験が豊富な行政書士事務所とのつながりは非常に重要なわけです。(彼らも自分達の信頼もあるので、行政書士なら誰でも良いわけではありません。)

「この行政書士になら営業許認可の件、全て任せれば何の心配もいらない!」

というくらいの信頼性が担保された事務所でなければ怖いわけです。(ちょっと付き合いがある・・・程度では怖くて仕事出せないのです。)

しかし逆に言えば、「信頼性が担保された営業許認可に強い事務所」は、それこそ黙っていても税理士、司法書士、社労士からバンバン紹介が来ます。

行政書士法人WITHNESSのケースで言うと、以下の分野は税理士、司法書士、社労士からかなり依頼が多いです。

つい先日は、特殊車両通行許可の仕事が50万円分、税理士事務所からポンと入ってきましたが、建設業許可や経審の依頼は税理士・社労士から毎月ありますし、風営許可の依頼も司法書士から多いです。

まとめますと、他士業からの紹介を得たければ、外部的な努力をするのではなく、内部的な努力をしようってことですね。

営業許認可は一朝一夕ではマスター出来ません。

しかし、民事に逃げた人とは違った果実を必ず得ることが出来ます。

独占業務なので、競争は行政書士間だけという非常に狭い世界での競争に持ち込めます。その上で、民事に逃げた人や許認可を一切やらない人たちもいるわけですから、更に競争範囲は狭くなります。

そんな中で、ちょっとだけ頭抜け出ればいいだけです。

営業許認可で地域で頭一つ抜きんでる。

これだけで他士業から紹介はきます。

いや、実を言うと、営業許認可に強くなると同業の「行政書士」からすら仕事が来ます。

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