行政書士に限らずですが、独立開業のタイミングを迷っている方は多いですね。

色々な考え方があると思いますが、少なくとも行政書士での開業をお考えでしたら、私自身は迷わず若い内の方が圧倒的にリスクは低いと思います。

なぜか?

まずは若さがあげられます。

万一開業してみて、2年間くらい精一杯やってみてダメだったら就職すりゃ良いじゃないですか。

新卒扱いではないので新卒に比べれば多少不利にはなりますが、仕事なんて選ばなければここ日本ならいくらでもあります。

仮に40歳で起業して、2年頑張ってダメだったときの再就職の方が遥かに困難です。

また、事業が軌道に乗るまでは必然的に苦しい生活になる可能性が高いでしょう。(親元での生活とか資産家でもない限り)

そんな時、独り身なら自分が我慢すれば済む話ですが、家族がいたらどうします?家族まで運命共同体で苦しい生活を我慢させるわけにはいかないでしょう。

自分1人ならカップ麺でもパン1個ででも石にかじりついて頑張れば良いだけの話ですが、妻子にそんな生活させれませんよね。

事業が軌道に乗ってある程度安定した生活が手に入れれば、30歳前後で結婚したければするも自由ですし、万一うまく行かなかったら就職した上で結婚するもしないもこれまた生き方は自由です。

若い独り身は失敗は許されますし(自己責任と言うだけの話)、リカバリーもしやすい。

一方で家庭持ちで年齢も上になっていればいるほど、家族やそれに伴いかかるお金、再就職の面を考慮すると失敗は絶対に許されない状況になり、リスクは高まります。(その背水の陣の覚悟が成功に繋がる可能性も高いのですが、今回はあくまでもリスクに焦点を当てた起業タイミングの話です。)

また、「行政書士」と言う職業もポイントです。

行政書士は新規開業時の設備投資がほとんど必要ありません。

開業に当たり2000万とか多額の資金が必要な事業であれば、まずは会社勤めを長くして資金を貯めないといけませんが、行政書士の場合200万円くらいあれば十分ゆとりをもって開業と経営が可能です。

私自身もアルバイトで貯めた80万円と日本政策金融公庫からの借入80万円の合計160万円で開始しました。

アルバイト仕事でも1日10時間くらいほぼ休み無く働いて、無駄遣いしなければ風呂トイレきちんと付いたキレイなワンルームマンション住んでも仕送り無しでも月10万円くらい貯まります。(地方は特に生活費安いですし)

大学4年次の1年間かければ、卒業と同時に現実的に開業出来るでしょう。(また、その間余った時間でコンテンツをせっせと作成し、ホームページを作ってサーバーに上げ、正式登録開業と同時に公開すればベストです!)

貯まった100万円をもとに日本政策金融公庫から融資を同額引っ張ることは決して難しいことではないと同時にその融資成功と言う経験が行政書士としての最初の資産にもなります。

100万円借りて廃業したって、月々2万円を5年くらいかけて返すだけなので、就職してからでもアルバイトしてでも十分返せる許容範囲です。

更に、行政書士は年齢がものを言う業界ではありません。経験がものを言う業界です。

25歳で会社設立実績100件の開業2年目の行政書士と、45歳で開業8年目(会社設立実績数件・・・)の行政書士だったらどちらが信用され、どちらが実務やその後の集客でうまくいくと思いますか?

経験がものを言う業界なので、圧倒的な集客力で経験を積んでいけば、5年から10年先輩の行政書士など、特定の自分の得意分野で言えば簡単に抜けてしまうのです。

早めに開業して、早めに経験を積むことが大事なのではないかと思います。

最低限の資金や成功する為の計画・準備が大切なのは言うまでもありませんが、それら最低限が揃っているなら早ければ早いほど良いと思います。

年齢が上になれば何か有利になる・・・・と言うことがあるわけでもないので。

ビジネスマナーとかは会社に入れば研修や上司に教えてもらえるのかもしれませんが、そんなの自分で本買ってきたり、名刺の渡し方とかでググったりでなんとかなります。後は商談の時は白シャツとか清潔感を保つとか時間を守るとか当たり前のことが出来て、お客さんの為に一生懸命やる、迷惑かけないように頑張ると言うマインドだけでなんとかなるものです。

起業しても8割くらいが3年以内に廃業していくらしいですが、入念な準備さえしていれば「やってみたら案外うまく行く」と言うのもまた起業かなと。

何度も言いますが、仮にダメだったとしても就職してサラリーマンになれば良いだけの話です。

私はサラリーマン経験はないですが、絶対にサラリーマンになりたくなかったので起業しました。

その辺の話は明日以降また記事にしたいと思います。

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