行政書士が安売りしてはならない理由。なんだか分かりますでしょうか?
・質の悪い客しか集まらないから?
・同業から嫌われるから?
どちらも正解です。
まあこれらをどう捉えるかは、独立自尊で商売やってるんですから、それぞれの行政書士が考えればいい話であって、同業から嫌われたって別に気にしないし、質の悪い客だって上手くいなせるテクニックがあるのなら、いいと思います。
行政書士が安売りをやっちゃいけない最大の理由は、別にあります。
「一人事務所」だからやっちゃいけないんです。
(おそらく全国統計で80~90%くらいは一人で事務所をされていると思いますので、それを前提に話を進めます)
開業時から何人もスタッフ雇ってやる人なんてゼロでしょう。
一人事務所でスタッフも雇ってないのに、安売りしちゃったらどうなるか分かりますよね?
集客、セールス、業務、雑務等々、全て自分でやることになります。
大した売上も上がらないのに、めちゃくちゃ忙しくなっちゃいますね。
当然、ミスも発生するでしょう。
寝る間も惜しんで書類を作成するハメになるでしょう。体にも悪いし、精神衛生上も良くない。
行政書士さんのブログ読んでると、「今日は徹夜で書類作成だー!」とかおっしゃってる方いますけど(忙しいアピールなのか知りませんが)、信用無くしますよ。。
徹夜しながら書類作ってると依頼者が知ったら、どう思うと思います?
ミスされないか心配になりますよね。よく頑張ってくれているな!とはなりません(笑)。
自営業は体が資本です。
自ら「事業を回せてない、自分は無能だ」って言ってるようなものですからね。
少々、低次元な話になっちゃいましたね。
一人である程度売り上がるようになってきたら、補助者雇って安い仕事をこなしてもらって、その売上で人件費をペイできるのであれば、まだアリでしょう。
そこから顧客化・リピーター・紹介もあり得る話ですから。
安売りしてもある程度儲かっているところは、人を使ってます。
行政書士自身が安い仕事はしてません。経営者の仕事をやってます。
一人でも、戦略的な安売りならいいんじゃない?
前回の記事にも書いたクロスセルで印鑑を売るとか、バックエンドとして税理士紹介等があるのであれば、一人でもまだマシでしょう。
でも、目指すべきは、「適正価格or相場より高い値段での販売+クロスセル、バックエンド商品の販売」です。
このことは、誰もが理解されてるところだと思います。
企業努力で何とか達成すべきなんです。
安易な考えで安売りは絶対にやっちゃいけない。
一人事務所でも十分に食えている先生、儲かっている先生は、僕の知る限りでは全員、相場以上の価格設定です。
中には、びっくりするような価格でもがっつり受任している先生もいます。
「一人事務所&安売り」のセットはやっちゃいけない!
ひーひー言いながら、かろうじて食べて行くことはできるかもしれませんが、決して儲かりはしません。
それでもいいなら構いませんが、「売上が上がらないから安売りでも何でもやってやる」みたいに、思考停止からくる安売りは止めましょうね。
恥ずかしいです。