行政書士を本業にして食べていけるのか不安。
まずは副業としてやれないか?と考えている人は多いです。
開業前の方からの質問も多いです。
というわけで、今回は行政書士と副業について考察します。
まず、結論から申し上げます。
行政書士という仕事柄、副業では難しいです。
まがりなりにも行政書士を9年以上やってきた経験則・実感として言えることです。
役所窓口との折衝、各種証明書(許認可等に必要な書類)の発行・取得ができるのは原則平日のみです。
平日の日中に拘束される普通のサラリーマンではこれらの作業すらままなりません。結果依頼者に不利益を与えてしまいます。
当然ですが、業務を満足に完遂できる状況にないにも関わらず、依頼を請けることは許されません。
では、補助者を雇えばいいのではないかと考えた方もいると思いますが、それでも全ての業務を補助者に任せるのは行政書士法上はNGです。
行政書士は補助者をいつでも監督できる立場、状況でなければいけませんが、勤めながらであればそれも難しいでしょう。
また依頼者との商談など行政書士本人が動かなければ成約し辛いという側面もあります。
そもそも会社の就業規則に副業禁止規定があったらアウトです。
とはいえ、これではこの記事を読んでいただく意味が無くなってしまいますので、別の道を考えてみましょう。
行政書士「業務」を副業としてこなすのは難しいのですが、行政書士という「資格」を活かして副業で稼ぐことはできるかもしれません。
副業行政書士で稼ぐ方法
副業として行政書士で稼ぐのであれば、資格試験の講師や、あとは対企業向けのコンサルティングなどでしょうか。
ただ、資格学校の講師も平日に授業があるでしょうし、コンサルも土日限定では、なかなか難しいかもしれません。が、コンサルに関して言えばメール限定コンサル、電話限定コンサル、日にち限定コンサルなどやり方はいくらでもありますね。
今ならスカイプやラインでビデオ会議などもできますしね。
ただしこれらの方法でコンサル業務を取るにはそれ相応の知識、経験が必要になります。
おいそれとは始めることはできないと思いますので、自分の知識、能力を一度棚卸しして得意分野を作ってからでなければ集客もままならないでしょう。
依頼者からすれば、依頼した行政書士が本業でも副業でもどちらでもいいわけです。報酬に見合った仕事をしてくれればそれで満足なわけですから。
逆に言えば行政書士側の副業だからといって手を抜くことは一切できないわけです。
本業・副業いずれも同等のプロ意識は必要になります。このことはきちんと頭に入れておくべきかと思います。
副業で成功している行政書士はいるのか?
副業を考えている方は、副業で成功している行政書士のモデルを徹底的に研究しましょう。
実際に会って話を聞くと、表には出てこない深い情報なども得れるかもしれません。
ネットでも副業で稼いでいる行政書士はいると思いますので、その集客モデル、収益モデルを研究してみるとヒントが見つかるかもしれません。
僕が副業として行政書士をするなら
次に、僕が今から副業行政書士を始めるとしたら何をするか考えてみます。
広告収入を得る
WEBサイトを複数を立ち上げて、情報発信。アクセスを稼いでそこで広告収入を得るのが一番の近道ですかね。
アフィリエイトなどのプログラムもたくさんありますしね。月に100万円も夢じゃありません。実際にうちも業務サイト制作の片手間で月に80万円くらいはアドセンスなどのアフィリエイトプログラムその他の商材、広告で稼いでいます。
業務の一部分のみを狙う
例えば、許認可案件を1から10まで請け負うのではなく、スポットである特定の書類作成だけを請け負う。一部の書類だけ作成して実際の申請はお客様に行っていただくとか。
あとは競争は激しいですが民事系の業務だけを狙う。
メール相談。週末を利用して無料相談会などは可能ですね。依頼者が対企業ではなく対民間人になりますので。
後は物販、情報商材を販売するとかでしょうか。
これらの方法は本格的に行政書士として開業する際にも、実務経験として役立ちます。作ったサイトもそのまま使えます。
集客スキルも自然と身に付きます。
いずれにしても、副業と言えど、採算が取れなければ意味がありませんから、やり方はしっかり考えないといけないでしょうね。
まとめ
本文にも書きましたが、お客様にとって肩書きは関係ありません。行政書士がどうとか、本業・副業がどうとか、一切関係ありません。
副業だからといって仕事の質を落とせるわけありませんよね。
それこそ大事な書類の作成ミスでもしようものなら損害賠償ものです。
商売は信用が第一ですから、いい加減な仕事はできません。
ただ、副業の場合、どうしても本業行政書士に比べて実務能力は劣ります。
費やせる時間に圧倒的な差がありますから。
では、どうやって実務能力を担保するか。
投資するしかありません。
時間を掛けれない分、お金で解決するしかない。時間をお金で買いましょう。
宣伝になってしまいますが、
当方で販売しているこちらの行政書士実務書式ダウンロードセンターで実務書式を購入してもらえれば、実務経験のない新人行政書士でも完璧に業務を遂行できます。
副業だからこそ、専業行政書士以上に、時間や、広告、設備(行政書士業でいう知識の仕入れ)に対する投資意識を高く保っておく必要があります。
あと、行政書士の開業・実務ノウハウに関しては、下記サイトでも公開しております。どうぞご覧ください。→行政書士開業.com